夏休みといえば読書感想文
数日前、書店へ出向いたときのこと。「読書感想文を書かなくてはならない生徒向け」の文庫が平積みにしてあり、その様子に驚きました。だって、松山ケンイチがこっちを見ている。
![]() | 人間失格,桜桃 新装版 (角川文庫 た 1-5) (2007/06) 太宰 治 商品詳細を見る |
どうやら、角川文庫の夏のキャンペーンで、キャラクターを表紙にしたようなのですね。うーむ。
少し前に集英社文庫が、小畑健のイラストを起用して話題になりましたが、文庫の表紙に、一過性のキャラクターを起用するとは。読書を書籍購入=消費活動として強く意識して出版というものを変えたのが角川が、またやってくれたという感があります。
松山ケンイチの表紙に「きゃー。」と思って手にした女子中学生なんかが、ページを繰って「ここに一葉の写真があります。」と読み始めるんですね。
![]() | 人間失格 (集英社文庫) (1990/11) 太宰 治 商品詳細を見る |
![]() | 人間失格 (新潮文庫 (た-2-5)) (1952/10) 太宰 治 商品詳細を見る |
『人間失格』を最初に手にしたのは、たしか中1で、新潮文庫だったと思うのですが、当時は、背表紙が茶色、表紙も茶系統の地味なものだったと記憶しています。
今私が中1で、書店でこれらが並んでいるのを見て、さて、どれを手に取るかな。やっぱり……松山ケンイチかしらん。いや、あまりにミーハーっぽい感じがして、その年頃ではレジに持っていくのが恥ずかしいか。といって、岩波は岩波でスノッブすぎてこれまた恥ずかしいかしらん。
結局悩んでレジには行かずじまいだったりすると、出版社の意図とは反対になってしまいますね。
![]() | 人間失格、グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫) (1988/05) 太宰 治 商品詳細を見る |
夏休みに書いた読書感想文の中で、印象に残っている本は、以下の3冊。
![]() | 大きい1年生と小さな2年生 (創作どうわ傑作選 1) (1970/03) 古田 足日 商品詳細を見る 暗い森を抜けて広がるホタルブクロのシーンが印象に深い。小さな夏の冒険。初めて書いた読書感想文は、この本の感想だった。 |
![]() | こころ (新潮文庫) (1952/02) 夏目 漱石 商品詳細を見る 中1の夏に手に取った。当時、この小説の何を理解したのだろうか。そして今なら、何を理解するのだろうか。 |
![]() | 物理講義 (講談社学術文庫 195) (1977/10) 湯川 秀樹 商品詳細を見る 分かりやすい口調で、物理について語った公開講義の記録。 物理に興味を抱いた中3の夏。 |
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