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sugar pot : 「多様さ」を認めるって生易しいことではない。

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「多様さ」を認めるって生易しいことではない。

2007年07月24日(火) コメント:4 トラックバック:1

novtan別館:実名匿名論も一段落。を受けて、ここでまとめ。

「さまざまなもの」を受入れて在るのがウェブの世界

私の認識はこれなのです。実名で発言するひとも居れば、匿名で発言するひとも居る。「実名しか受け入れない」というひとも居れば、「何だっていいじゃない」というひとも居る。突き詰めたとても専門性の高いすぐれたレポートがあるかと思えば、「ねみぃ。」のひとこと、チラシの裏どころか、猫にでも聞かせておけ、というようなエントリだってある。ひとのこころを温かくするようなコメントがあったと思えば、人間不信に陥らせるような誹謗中傷の迷惑コメントもある。

それがウェブ(インターネット)じゃないですか。

今回、「実名しか受け入れない」が個人的な指標(「私は受入れない」)だったら、こんなに引っかかりはしなかったのです。もちろん、とっても好きで憧れている○○さんやXXさんにそんな風に言われたら、「チョット待ッテクダサイ」と思ったかもしれませんが。今回のケースは、現実味に欠けるとはいえ、突き詰めれば「実名以外の発言はウェブ上に存在すべきではない」というようなオハナシだったため、「ええー、そりゃないでしょ」と一連の記事を読み始めたのでした。

そして、私は、読んでいくうちにどんどん違和感を感じていくのです。前項でもあげた、この部分。

せっかく貴重な時間を使って才能を生かしてエントリーを公表したのであれば、そのことによる社会的評価の向上や人脈の豊饒化等の現実社会でのメリットを享受してもらいたいからです。ブログを開設する以上、質の高いものを目指して欲しいです。(la_causette:初心者にこそ実名でブログを開設することをお勧めする。

ウェブで行っている活動と、自分が日頃身を置く社会での評価や人脈をつなげようがつなげまいが、そのひとにまかせればいいことじゃないですか。

私はたまたまFC2ブログでブログを開設し、ウェブデザイン周辺のひとたちとの交流がありますが、かれらのなしていることが、「実名でなければできないこと」にはどうしても思えない。かれらのすばらしいテンプレートやスクリプトが「実名でない」という理由だけで貶められるとしたら、それは、その相手の見識を疑います。そして、かれらの社会的評価ですが、たしかに、かれらが実名で存在する社会の中でその評価は広まらないかもしれませんが、かれらのすぐれた作品はあきらかに存在しますし、それにたいして多くのひとたちがなす高い評価も幻ではありません。

もうひとつの例として、azumyさんがあげられた「ブログの価値」。

それと同等、あるいはそれ以上にありがたいと思うのが、ハンクラ趣味の個人のやっているサイトやブログ・日記だ。

布や色、デザインの組み合わせ方などは、人によって好みもやり方も違う。ハンクラ仲間がいなくても、ささっとネットで検索して、いろいろな人の掲載している自作品を見ることができる。あ、こんなデザインの布もあるのかー、とか、こういう合わせ方もいいな、とか、自分や近場の人だけではなかなか気が付かないところをいくらでも見られる。

また、「作るときにこんなところを気をつけました」とか「ここがやりにくかったので、こんなふうに変えてみました」などというキャプションがまたお役立ち。こんなふうにするとこんな形になるんだな、なんてのも。ちょっと慣れると、写真で見た形と簡単なキャプションで、自分でも同じような感じに試作することができるので、そう言う意味ではネットは宝の山だ。(深く考えないで捨てるように書く:ネットよありがとう。と手芸をしてると思う。

いわゆる市井のひとたちが、気軽に、自分たちの持つsomethingを簡易に公にすることのできる手段がウェブであり、そのもっとも簡単な手法のひとつがブログです。その気軽さの中には、PCや携帯電話、デジタルカメラなどの普及、方法の簡便さなどが背景にあるとは思うのですが、それだけでなく、「実名でないから」というのも大いにあるところです。現実のバックボーン抜きに、自己表現が可能な場所として、みとめられているということではないでしょうか。azumyさんが書いておられるこんな場面、

逆に「これはちょっとなぁ」と思う作品があっても「まあ人それぞれだし」であっさりパス、あるいは自分自身が作るときの注意点にできるところもよいのだ。これが知人の作ったものだと、なかなかそうもいかず、「見せて」と言った手前、とりあえず褒められるところを探さねばならない。

これを読んで「くだらない。」と一刀両断してしまわれたら、とりつくしまもないのですが、現実に生きていく上では多かれ少なかれこういう場面は誰にもあります。そんなものは、まったく、ない、と言われたら、「随分お気楽に過ごしておられるんですね」と応えたいほどには。

そうしたものから自由になって、自分の一番のチャームポイントを出すことのできる場、がウェブである、という市井の民は多いと思うのです。ただそこにあるのは作品とコメントのみ。「どこの誰か」でどんなバックボーンを持っているか、などはとりあえず関係ないのです(もちろん、現実社会とリンクさせたい場合は、リンクすることも可能です)。

「そんなもの」は見る価値がないですか?もちろん、玉石混淆です。でも、ものごとを効率だけではかることはできません。azumyさんがあげてくださった「ハンクラの世界」にも、幻でないすばらしいものが存在します。

誰もかれもが質の高い議論を行って、それを社会的評価やビジネスにつなげていこうと思っている訳ではないし、できるわけもない。もし、「実名必須」ということでそういうひとたちを排斥することになれば、それは旧来のメディアと何ら変わりはないことになってしまいます。

私が護りたいもの

あるひとつの価値観でもって世界を構築しようとすることに私は抵抗します。それこそ、ウェブとは対極にあるものだと思っています。

一律に管理すれば防げることもあるし、「質の低い」エントリも少なくなるかもしれない。でも、実名だからといってすべての迷惑行為や毒にも薬にならないエントリが完全に消え失せる訳ではありません。

迷惑行為には、自分が可能な領域まで自衛することで未然に防げるものは防ぐことが大事です。もうこれは語られ尽くした感があるのでさらっと流します。

そしてもうひとつの「質の高い」ですが、「質が高い」「有益」と判断するのは誰ですか、という話。Aさんが質が高いと思うエントリをBさんはそうは思わなかったり、Cさんが有益と思うエントリはDさんにとってはまったく無益、むしろ有害、ということすらあり得ます。多様化を認めるというのはこういうことですよね。そのなかで、リスク管理や、読みたくないエントリを読まないための工夫が必要であって、「実名による一元管理」でユートピアが訪れる訳ではけっしてない、と私は思います。

勇気を持つなら、さまざまなひとが存在することをみとめる勇気を持とう。目の前に初心者です、というひとが居たら、私はそう伝えたいです。


元のタイトル『「多様化」を認めるって生易しいことではない。』から、現在のタイトルに変更しました。

#767
カテゴリ:101 インターネット(www)

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コメント(-4件)

anonymous:

個人的にはモロにツボで賛成です。
でもそういう立場でいると主体的に物事にかかわるのが難しくなってしまう気もしています。

  • 2007年07月29日(日)03:22:31
  • URL
麻生/阿檀:こんばんは。

引越し蕎麦……じゃないや、TB打たせていただきました。ちょっといろいろと考えたりとかしておりまして、TBが遅くなりましたです。すみません。

  • 2007年07月31日(火)01:30:41
  • URL
  • 編集
sugar:anonymousさん、

>そういう立場でいると主体的に物事にかかわるのが難しくなってしまう
そういう考えもありますね、そういうお立場もありますね、と理解を示していると主体的になれない、というご指摘でしょうか?そういう考えもありますね、お立場も分かります、でも、私はこの価値観でもってこうやっていきますよ、というかかわり方。って、実際に皆さんやってらっしゃるのでは。
もちろん簡単ではありませんが。世界はひとつの価値観でもって成り立ってはいない、それはもう、現実のものとしてそうなのですもの。

  • 2007年07月31日(火)05:46:28
  • URL
  • 編集
sugar:麻生さん、

いえいえ、私もちょっと考えたりとかしておりまして、次の記事が下書き状態のまま、よそさまの記事は2日程拝読しておりません。ちょうどいただいた記事にも関連しますので、このまま書き進めてみます(^^

  • 2007年07月31日(火)05:47:47
  • URL
  • 編集
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実名表示って書けなくなりますよ、いろいろと。

 正直、ちゃんとは追ってないです。すみません、ほんの数日前まで「ありえないンでないかい?」と思ってました。今更、WEBが、多くの人の支持を得て全面的に実名オンリーになるなんて。  どちらかというと、「思考実験」的なもんなのだと思っていたのです。  が。  隣

  • 2007年07月31日(火)01:21:37
  • from Adan Kadan Hatena

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