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sugar pot : もう一度、「Publishする」ということ

ほろ苦い夢のかけらのおすそわけ

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もう一度、「Publishする」ということ

2007年03月25日(日) コメント:10 トラックバック:0

私は、ウェブに公開することを「Publishすること」と書いてきました。書いているときに私の脳裡にあったのは、出版社(編集者)や取次の手を経ずに書籍を出版することであったり、プロデューサーの手やレコード会社を経ずにCDを出すことであったりします。

そう遠くない昔まで、職業作家でもない私たちが、そうした手を経ずに誰かの手に自分の意見や作品を届けようとしたとき、選択できるのは「ミニコミ誌」や「自主制作盤」、「ミニFM局」「自主制作映画」といった手段しかありませんでした。それには費用と手間と情熱がとてもかかりました。流通手段もないので、ミニコミ誌を書店に、自主制作盤をレコード店に置いてもらおうと思えば、一軒一軒回って店主と交渉する必要がありました。あるいは、通信販売をするために、小さな広告を雑誌に載せたり、チラシを配ったりしました。ラジオ番組や、映画も、同じようなものです。それが今、どうでしょう。デジタル網と機器の発達で、誰でも、簡単に、世界中に「発信」できるようになりました。

これはとても大きなパラダイムの転換です。革命と呼んでも良いでしょう。今まで広く公に表現する手段を持たない・選択肢の少なかったひとびとにとっては、喜ばしいことだったはずです。


でも、なんだか様子がおかしい。そう感じます。

自由に表現することができるはずのツールで、丸写しのデータばかり集めていたり(その行為がそのひとにとっては「表現」なのかもしれませんが)、自由に発言できるはずの場で、がちがちのルールや制限をもとめたり。かく言う私も、取り決めをまとめたりしています。

なんだか、エリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を思い出してしまいます。ひとは、あまりにも自由な場所に置かれると、不安になってしまう。自律よりも外からの規制をもとめてしまう。自由にはけっして小さくない代償が必要だからです。

人前で発言するということは、賛同もある一方で、批判にさらされる可能性を持つということです。作品を公開するということは、批評を受ける可能性を持つということです。また、一旦手元から放ったものは、そう思い通りにはコントロールもできません。時には、曲解されたり、望まないかたちで提示されたり、持っていかれたりもします。かつてそれらができる特権的な立場に居たひとたちは、そうしたあらゆる可能性を受け入れていた。いえ、受け入れざるをえなかった。それが意見や作品を公表するということだったからです。

ところが、特権的でない立場でも、つまり誰でも、ウェブにつなぐことができさえすれば、自分の意見や作品を公表することができるようになった今、そうしたことを受け入れられない・受けにくいひとが出てきました。「批判はいけない」「無断でリンク(紹介)してはいけない」というような概念は、そうした中で需要が起こり、産まれてきたのだと考えられます。

また、誰でも発言できるようになったため、それまで以上に玉石混淆、混沌とした状態になったことはたしかですし、モラルを疑うような行為も目立つのも事実です。ウェブ上には誤った情報や取るに足りない、情報と呼ぶにも呼べないようなデータもたくさん存在しますし、いやな思いをさせられることもあります(身の危険を感じるまでに至った場合はさすがに規制、というか、しかるべき公的機関の介入が必要ですが)。

本来Publishすることに付随するこれらの可能性や、誰もがフラットに発言できる環境であることから生じる混沌を、そういうものだと受け入れられるかどうか、がウェブを上手に利用し、自身もPublishしていけるか、ということにつながるのだと思います。

だいたい、誰もが自由にアクセスでき、好き勝手なことを言い、持ち帰れないデータなんてないのがウェブです。いやな思いをしたくがないあまりに、あれもこれもと規制をもとめる行為は、折角手に入れた素晴らしい手段を、スポイルしてしまうのではないでしょうか。


ここまで書いて、公開しようとしたところで、oyakonewsさんの記事を読みました。

最初の辺りは同じようなことを書いています。ある時代から見てくると似たような認識になるのでしょうね(でも、oyakonewsさんのほうが分かりやすいです)。


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#708
カテゴリ:101 インターネット(www)

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コメント(-10件)

阿檀:こんばんは!

「公開」と「転載」とweb著作権のあたり、いただいたコメントにお返事を書きました。お時間のあるときに見ていただければ嬉しうございます。http://blogs.yahoo.co.jp/adankadan/8409095.html。oyakonewsさんにもコメント書いてきました^^

  • 2007年03月30日(金)01:25:45
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sugar:麻生さん、

別ブログにこそっとコメントしたものを、取り上げていただき恐縮です。トラックバックされたkanakana_ceoさんが書いておられましたが、「転載」を「公開」と書いたほうが話が通じやすいんではないかと感じましたが、「転載」が身近なヤフーブログユーザーにあてたものなので、あまりそこは突っ込まないほうがいいのかもしれませんね。でも、そのヤフーブログの外にも世界はあるのだということで、麻生さんのなさったことは大きいと思います。途中で傍観決め込んだ者から、尊敬の念を抱きつつのコメントでした。(ここに書くな、って?^^;)

  • 2007年04月03日(火)21:20:02
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麻生/阿檀:あのー^^;

sugarさん、あのー。。。。。
「そのヤフーブログの外にも世界はあるのだ」
ってけっこうすごい台詞ですよ^^;

《Yahoo》ブロガーのなかで、《Yahoo》ブログで地平線がとぎれちゃっている方は、、、ゼロではなかったような気がしなくもないですが(滝汗)
ほとんどの方はそんなこと考えてやしません(笑)

面白かったのは、FC2にデータをミラーする(だけの見識も自記事への拘りもある)Yahooブロガー面々が、結局、コミュニケーションの場としては《Yahoo》に戻っているように見えた点。
高機能であることは間違いのない《FC2》が、供給できなかったものはいったい何なのか、そんなことは考えました。

  • 2007年04月06日(金)20:09:43
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Z:推測ですが

>FC2にデータをミラーする(だけの見識も自記事への拘りもある)Yahooブロガー面々が、結局、コミュニケーションの場としては《Yahoo》に戻っているように見えた点。
 思うところあってsugarさんの過去記事を探していたら、こんなの見つけました。

IDからの出会い
http://bittersweetdreams.blog9.fc2.com/blog-entry-530.html

 ひょっとしてこの「IDからの出会い」をもしかしたら信じている方々が、コメンターにもIDを持たせることを是(持とうとしない方はお断り)とするのかもしれませんね(私はisedで議論されたような「サービス無関係の統一ID」(参考:http://ised-glocom.g.hatena.ne.jp/ised/09020820#p5)なら持ってもいいかな、と最近思っています。サービスごとにいちいち取得するのは面倒ですし、Aサービスのa1というIDの人物とBサービスのa1というIDの人物が”本当に”同一人物なのかという保障は実はされないと思いますので)。

  • 2007年04月07日(土)19:55:06
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sugar:遅くなりましたが

ただ、ヤフーブログでブログを始めた、というかたは、ヤフーブログとヤフーの周りが主な世界、ということはあるのではないですか。
もちろん、FC2やはてなのひとが外に目が向いていて、ヤフーのひとが向いていないなんて十把一絡げな乱暴なことは言いませんが。

>FC2が供給できなかったものは何か
何でしょうね。Zさんご指摘の、そして以前から指摘されているSNS的なところでしょうか。

  • 2007年04月13日(金)03:12:36
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麻生/阿檀:どうもです^^

>ヤフーブログでブログを始めた、というかたは、ヤフーブログとヤフーの周りが主な世界、ということはあるのではないですか。
うーん、どうなのでしょ。小説系や自作イラスト系は、そんなに関係ないみたいです^^;、もっとも私が偏ったカテゴリーで遊びほうけていたせいで、そういう印象なのかもw。

>SNS的なところでしょうか、
そうですね、zさんのおっしゃるID的なもの、具体的にはなりすまし防止コメントの威力は大きいのかもしれません。やはりSNS方向に進んだ(はずの)Amebaには現在「なりすまし防止」のシステムがなく、ぽつりぽつりと「勝手に名前を使われた」というネタを見かけるようになりました。

あとは画像が扱いやすい点でしょうか>《yahoo》、《FC2》ミラー組も「画像を除く」としている方もあるくらいで。
《FC2》もpcafeさんの“photoscope”で大きな画像が使いやすくなった……はずなのですが^^

  • 2007年04月13日(金)12:11:17
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sugar:>うーん、どうなのでしょ。

>小説系や自作イラスト系は、そんなに関係ないみたいです^^;、

そういう「公開すること」を目的とした分野では、ブログサービスの壁なんて関係ない、ということですね。他の分野も、そうなのかしら。

私も、昨年の秋にアカウントを取ったのですが(直後にMacが壊れて結果的に放置になってしまいました)、そのとき、少し触った印象では、とても「囲い込みの強いサービス」だと感じました。
どこのサービスでも、一般に開放されているものなら何でも持ってこられるし、どこのサービスでも、JavaScriptがつかえるならどこにでも持っていける、そんなFC2のサービス(ブログやカウンターなどなど)を見慣れているので、余計そう感じたのかもしれませんが。

画像の扱いやすさ、なるほど。あまり画像をつかわないので、その辺りには気付きませんでした。

  • 2007年04月13日(金)20:40:03
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Z@HTMLソースは小文字で記述するようになりましたけど:”成りすまし”で思い出しましたが

 このテンプレートだとトリップ表示がないのですね(今さら)。

#そっか、バトンの時(http://bittersweetdreams.blog9.fc2.com/blog-entry-615.html)のコメントは例のトラブルのために消滅しちゃったんでしたよね・・・(あくまで半角”大”文字にこだわる私)。

  • 2007年04月13日(金)22:31:37
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sugar:トリップ

先日気付いたのですが、そのままになっています。つけようと思えばすぐなんですけど(^^;

  • 2007年04月13日(金)22:57:02
  • URL
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Z:re:トリップ

まあ、FC2ブログのトリップの仕組みは既に過去記事で明らかにされています(記事番号671)ので、解析されてしまえば私に成りすませますよね(そんな人はいないでしょうけれど。成りすましたところでメリットは何もないですから)(^^;。

  • 2007年04月13日(金)23:36:19
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