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sugar pot : 父

ほろ苦い夢のかけらのおすそわけ

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2006年06月16日(金) コメント:1 トラックバック:0

幼い頃
よくあちこち連れて行ってくれた
パチンコの景品のチョコレートはハイクラウン
水族館はカブトガニ
動物園はキリン
遠い遠い記憶


酒のつまみはいつも自作
未だ鶏もつの煮込みは真似できぬ

いつかグリーンランドへ行って
苔の研究をしたいと言っていた
元理科教師は歩く植物図鑑
でも
娘の小学校の夏休みの自由研究が
苔の標本だなんて渋すぎるよバレバレだよおとーさん

気が弱くて、
言いたいことも言えなくて、
たまにアルコールの力を借りて爆発し、
思春期の娘に思い切り嫌われたね

上京して一人暮らし
新しい生活を始めるとき
何も言わないけれど
応援してくれていたのはいつも父だったと
気づいたのはいくつの頃だろう

リビングルームに布団をしく私に
「幸せか?」
とぽつりと訊いた父
「うん」
とぽつりと答える

ただ一度の父と娘の会話

何度目かの病院の検査室の前で
震えそうになるのをこらえる父
「だめかもしれん」
私が返した言葉は
どうせろくな言葉じゃない

あれは夏だった
うちわで自分を扇ぐ父
扇いであげるよ、と父の手からうちわを受け取る
ベッドの上の父の腕は
驚くほどに細かった
幼い私を抱き上げた腕は

「お父さん」
何度も呼んだのは聞こえていただろうか
「お父さん」
今も呼ぶのは聞こえているだろうか

お父さん、
今年の父の日は
あなたの法事ですよ
好きだった花 活けにいくからね

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カテゴリ:101 インターネット(www)

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  • 2006年06月16日(金)07:38:31
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