プライベートモードで閲覧中です。

sugar pot : publishするということ

ほろ苦い夢のかけらのおすそわけ

スポンサーサイト

--年--月--日(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
#
カテゴリ:スポンサー広告

trackback

publishするということ

2005年11月06日(日) コメント:3 トラックバック:0

あなたはブログを運営している。ある日、面白い本を見つけた。是非これを記事にしたい。「こんな本がありますよ」と紹介すること。「こんな風に書いてあったのだけれど私はこう思う」と感想を述べること。これらを行うのに、いちいち、本の著者なり版元なりに「紹介していいでしょうか」「引用していいでしょうか」と問うだろうか。

中にはそういうこともあるだろう[1] 。けれど、百人が百人、そんなことをしていては、著者も版元も本来の仕事ができなくなるし、返答を待つほうもタイムロスが生じる。第一、紹介・引用のOK/NGは、どういう基準で決めるのか。「あなたは私が賛成できない意見を言うひとだから、紹介しないでください」「あなたに引用されるのは嬉しいです、どうぞ引用してください」……要は自分が気に入ったところしか取り上げてはならない、となったら、自由な意見のやりとりなど、あるべくもない。


文化は、ひととひととの自由なやりとりのなかで生まれるものであり、制約の多い環境下では、育たないものもある。「あれをしちゃいけません」「これは駄目」「これはこういうものです」といった「型のなかで育まれる」ものもあるが、それはごく一部だ。

また、どう禁じても、誰もそれを止められない。言論統制下ならともかく、かりにも自由主義の社会であれば、紹介や引用をすることは誰も止められない。複製にかんしては「著作権」を保護するという別の方向から取り締まられることがあるが、基本的には、紹介も引用も複製も、物理的に可能であれば、誰にでもしてしまえる行為である。

そもそも、一旦出版したものにかんしては、自分の手から離れて一人歩きを始めると考えるのが妥当だ。「それ」はいつ、いかなる状況で、誰に、どのように受け取られるか分からない。「それ」を受け取った者が、どう受け止め、何を考えるか、作り手にコントロールすることはもはやできないのである。だからこそ作り手は自分のメッセージが伝わるように細部にまで心を砕くのである。

本の場合、印刷して製本されて流通するので、そのもの自体は変更もできない。訂正するには、次版で、あるいは次の著作で修正するなどという方法があるが、一旦出版されたものはそのまま、破棄されない限り永久に残る。

さて、ウェブサイトに話をもってきてみよう。「出版物」を「サイト」や「記事」に置き換えてみる。それは、www(インターネット)という海の上にpublish(出版:ここでは広く公開するという意味で理解する)されたものである。本のような印刷物と異なるのは、自分で管理ができること、したがって修正も簡単にできることであるが、一旦自分から離れたものであることには違いない。publishしたその時点から保存され、複製され、配布されることは阻止できない。複製が簡単なので、その広がりやすさは印刷物の比ではない。

つまり何が言いたいかというと、一旦自分の手からpublishして放してしまったものは、修正もコントロールも利かないということであり、publishするにはそれだけの覚悟が必要だ、ということ。

ブログという、あまりにもお手軽な手段があるために忘れがちだが、友だちとのメールや交換日記とはやはり違うとしらねばならない。メールや交換日記は私信であるが、ブログ=ウェブサイトに書くのは公にするということである。そして公にする(publishする)ということは、自分の手元から自分の言葉なり作品なりを放つということなのだ。

ブログはpublishされたものを私信に近づける手段ではない。従来限られたひとに許されていたpublishという行為を誰にでも近づける手段である。ゆえに、かつて限られたひとだけがしていた覚悟が必要になってくる。

どんな紹介もどんな引用もどんな批判も批評も、あるいは読み違えも可能性としてあることを知ること。publishするための心構えとして、もう一度確認しておきたいと思う。

[1]先日、抽き出しの奥から葉書が出てきた。ある出版社からのもので、かつて私が発行していたとある小グループの会報に、画像つきで紹介して良いかというものへの返答だった。まぁ律儀に問い合わせていたものだ。お仕事増やしちゃいましたね^^;>お返事くださった編集さん

そういやこんなページを見ていたんだった。山形浩生公式ページ「Don't Give Me That "Permission to Link" Crap!」 出版物を出してるひとは度量が違う。いや、山形浩生だからか。(2005/11/7)

#482
カテゴリ:101 インターネット(www)

trackback

<<次はどこ? | 【cfdn_09徹底研究ぅ~♪】<サポートフォーラム編> (BlogPet)>>

コメント(-3件)

BlogPetのruby:

sugarが、ひととか、ところをブログしなかった?

  • 2006年01月01日(日)12:29:45
  • URL
BlogPetのruby:

きょうrubyは意見したかったの♪
けれどsugarと版元とか仕事したかも。
けれどsugarの記事っぽい引用したかった。

  • 2006年01月08日(日)12:54:49
  • URL
sugar:ありがとう

そうですね、ネット歴の長い出人さんにそう言われるとリアリティがあります(笑)。

  • 2006年02月10日(金)19:10:45
  • URL
  • 編集
コメントの投稿

トラックバック(-0件)

http://bittersweetdreams.blog9.fc2.com/tb.php/482-62e39870

Bookmarked

Blog Battler

ブログバトラー

Twitter

    フリーエリア

    上部の説明

    下部の説明

    Utilities

    Ad

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。